コラム
『一つの家にお仏壇が二つある』大丈夫でしょうか?
2015年9月5日 公開 / 2020年8月21日更新
コラムをご覧いただきましてありがとうございます。感謝です。
今回は一つの家にお仏壇が二つあっても大丈夫か?ということですが、結論は問題はありません。
過去に実際にあったケースですが、もう数年前になりますがご当家の奥様が奥様のご先祖様を守らないといけなくなったケースで同時にご主人様もご当家の仏壇が必要になったということで、同時に20号のお仏壇をお買い上げいただきました。20号のお仏壇は高さが170cmほどありますので結構大きいお仏壇です。私自身も初めてのケースでしたので驚きましたが納品をさせて頂きました。
お仏壇を安置する場合、向きは北向き以外が望ましいと言われています。その時にはお仏壇も大きかったので部屋を違えて納品を致しました。宗派も異なっていましたのでどのようにお勧めいたしました。
また別のケースで、こちらは最近ですが、奥様のご先祖を奥様がお祀りしなければならず、ご不幸がありお仏壇を他店様ですでにご購入されたお客様で、その後弊社にご来店されて、色々とお話を頂きました。今までお仏壇がなかった生活をされていたのですがお仏壇のある生活はやはり落ち着きますとおっしゃっておられました。ただその心の落ち着きは、拝むこと、ただ前にいるだけで悲しみから解放させてくれる癒しの感覚だと思います。
そのお話を聞いていましたので、必要な仏具をお勧めしていたのですが、やがて目に留まったお仏壇がありました。私もすでにお仏壇をお持ちということでお勧めはしなかったのですが、奥様がそのお仏壇を気に入っていただき、お仏壇は二つあったらいけませんよね?とおっしゃいますので、ご主人様にご長男様ですか?とお尋ねしましたところ次男様でしたので、奥様にそうしたらご主人様のご先祖様をお祀りするのにこのお仏壇を使われたらいかがでしょうか?と申し上げましたところ、奥様からご主人様にお話をされ、奥様の想いが伝わりご購入ということになりました。
いつのころからか、『仏壇は後を継ぐ者が祀るもの、分家にはお仏壇はいらない』といった考え?を耳にするようになったのですが、この世にご先祖様がいない方は一人もいません。宗教上で申しますと、親を想う分家の子供が先祖祀りしても何の問題もございませんし、逆にご先祖様を供養することによって『報恩感謝の心を養い』『親の拝む姿を子供に見せる』ことも出来ます。
最近特にですが、未成年者の犯罪、事故、事件が多く報道されています。『感謝の心』『謙虚な気持ち』を育むことにもつながるのではないかな?と話が大きくなってしまいましたが繋がるのではないかな?と私は思います。
勿論、神棚も同じです。お仏壇、神棚のない生活からある生活へ、ある意味『家族の絆』にも繋がるのではないでしょうか?
生かさせていただいていることに、感謝です。
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