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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお)

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コラム

マナーうんちく話1598《「お里が知れる」!?靴の脱ぎ方・揃え方のマナー》

最近ではあまり使われなくなりましたが、日本には「お里が知れる」という諺があります。

どんなに繕いでも、「その人の言葉遣いや振る舞いで生まれ育ちが解る」という意味で使用されます。

「お里」は生まれ育った実家の家庭環境と捉えたらいいと思います。
また素性や経歴を意味する場合もあります。

差別用語と捉えている人がいますが、お里自体を特定していないので私は差別には当てはまらないと思います。

むしろこの言葉は日常生活の中で生み出され、昔から多くの人たちの間で言い習わされてきた言葉で、子どもの振る舞いの悪さでその親、さらにその親を育てた祖父母の素性までわかってしまうという意味で広く使用されてきたようです。

確かに上から目線のようで、昔の姑が嫁に言う常套句のようでもあり、聴いていても心地よい響きではありませんね。

それはさておき、お里が知れる行為の代表格といえば、箸使いや履きものの脱ぎ方ではないでしょうか。

他家を訪問した時に、玄関がきちんと整理整頓されていれば、その家の主の人柄や品格が容易に想像できるから不思議ですね。

そこに小さな子供がいて、小さな履物がきちんと揃えられていれば、お母さんの人柄が理解でき、微笑ましくなり好印象を受けるでしょう。

ところで国際化が今のように進展していなかった頃、日本に来た欧米人は日本人の靴に紐がないのに驚いたといわれています。
理由がお判りでしょうか?

江戸時代までは下駄や草履が一般的でしたが、明治以降に洋服文化とともに靴を履くようになりました。
色々な面で西洋ナイズされたということでしょうが、西洋の文化と異なる点は、日本では靴を脱いで部屋に上がります。
西洋は靴を履いたままです。

従って西洋と日本ではコートの扱いにもマナーの差があります。
日本では家の中に入る時にはコートを脱いで入りますが、欧米ではコートを着たまま入り、主から「コートを預かりましょうか?」と言われたらコートを脱ぎます。

原則として日本では靴を脱いで上がりますから、靴の脱ぎ方にも厳格なマナーが存在するわけです。

従って靴はきちんと揃えることが大切です。
また揃え方ですが、草履は下駄の時代と同じで、先を外に向けて揃えることです。

一端靴を脱いで上がり、自分の手で履物の方向を変えて、先を外側に向けて揃えて置くようにしてください。
できれば揃えた靴は玄関の端に置きますが、下駄箱があれば下駄箱がある場所が下座になるのでそこがいいでしょう。

但し旅館ら料亭で履物係の人がいる場合は、自分の脱いだ靴を自分で揃えないで履物係の人にお任せすればいいでしょう。
この際「お願いします」とか「ありがとうございます」の一声添えてください。
客としての株が上がります。

訪問者が感じた印象を今度は逆の視点でとらえた場合、履きものの脱ぎ方次第で、主にそれなりの印象を与えることも確かです。

客間に通されても、玄関先での印象が良ければ、訪問者としての人格は一応評価されるでしょう。

履きものの脱ぎ方、揃え方次第で、その人の人柄まで評価される、つまり「お里が知れる」のは、履物を脱いで部屋に上がる日本独特の油断できない作法と心得ておきたいものですね。

他家を訪問した時、他者に訪問された時、来た時と、帰るときには合計2度玄関を通ります。履きものにはくれぐれも気を付けてくださいね。

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