マイベストプロ岡山

コラム

システム開発とは

2024年3月14日

テーマ:システム開発事例

コラムカテゴリ:ビジネス

システム開発の基本概念

システム開発、システム構築、ソフトウエア開発、IT開発等、言葉の定義はたくさんありますが、今回のコラムでは、これらをまとめてシステム開発という事にしましょう。そして最後の部分でDX開発や最近のトレンドにも触れたいと思いますが、今更聞けないことも含めてわかりやすく解説をしたいと思います。

システム開発とは、簡単に言えば「仕組みを作ること」を指します。 企業、自治体、政府、団体など様々な業種業界においては、IT技術を駆使してさまざまな仕組みを構築し、業務効率化、利便性、安心安全、ビジネス拡大、社会を支えるインフラを作ったり、創造することがシステム開発の目的です。 具体的な例としては、販売や在庫を管理したり、生産を管理したりする企業向けの様々な管理システムや、従業員の勤怠管理システム、顧客情報管理システム、最近ではAIなどで予測をしたりするシステムを作ることが該当します。成果物としては、ソフトウエアプログラム、そのソフトウエアが動作するためのハードウエアや各種ツール、打合せ時に作成した、システム全体が理解できるような概念図や業務課題に対しての対策(ASISとTOBE)などがあります。

システム開発の重要性

システム開発は、企業の業務効率化を達成するために必要不可欠です。日本が抱えている本質的課題の中で、少子高齢、労働人口不足がありますが、効率化だけではなく、自動化や機械化を図り、人手不足を解消することも必要になりますし、インターネットを利用したシステムがあれば、少ない人数で販売を拡大することもできるでしょう。そして販売を拡大するだけでは物足りず、販売を予測するシステムがあれば、経営的な資金繰りにも参考になりますし、金融機関に提出すれば融資にも説得力があります。
また、ここで少し詳しく解説しておきたいのは、世の中には共通業務を効率化するための出来上がったパッケージシステムというものがあります。販売管理や在庫管理などは、多くの企業でその対象業務が存在しており、そのような業務については、一からオーダーメイドでソフトウエアを開発するのではなく、安価なパッケージシステムがお薦めです。従ってその企業独自の業務や課題、又はパッケージシステムは利用しているが、そのデータを活用して経営数値の可視化をしたいなどのニーズが発生した場合に本解説が該当するということです。

要件定義の重要性

要件定義とは、システム開発の目的や必要な機能、希望の納期などを明確化する工程です。システムエンジニアが発注元にヒアリングを行い、求められる要件を確認します。この工程は最初の入り口となりますので最も重要です。下流工程に行った時に、例えばこの機能は何のために作るのかなど疑問が生じた時に上流の要件定義として記述されている事項として立ち戻ることができるからです。システムを利用する人が何人、何十人、何百人なのか、この画面はだれが閲覧できれば良いのか、入力する担当者の所属はどこなのか、など作りてからするとたくさん疑問がでてくるものです。そして一番重要なことは、システムの開発目的です。社内コスト削減の為の業務効率化が目的であれば、現状の課題とシステム完成時の利用イメージの差異などがわかる資料も準備しておくべきです。そのようなKPIを用意しておけば、システム稼働後にPDCAサイクルを回すことができます。システム導入の費用対効果というものです。

設計の種類とポイント

当社では、システム開発の作業内容を一般の方にご説明する場合に、マイホームを建てる時の事例を活用して説明することが多いです。マイホームの場合、外観図面があって、その後詳細図面や設計図をもとに打合せを何回も重ねていくと思われますが、システム開発も流れが同じです。以下に設計書の種類と内容を解説いたしますが、必ずこのような設計書が必ず必要という事ではありません。開発規模や納期および業務によって必要不必要が分かれてきますし、それによって費用も変動しますので。極端なケースでは、お金が無いから作成しなくて良いと顧客から要望を受けることもあります。しかしながら設計書はテスト作業時に使いますし、システム稼働後に何らかの改修作業(カスタマイズと言う)が発生した場合に設計書が無ければ、開発した担当者でないと改修作業が安くなりません。もしもその担当者が退職してしまうなどのリスクを回避するのであれば、設計書は最低限残すべきでしょう。

基本設計
基本設計(概要設計とも言います)とは、要件定義書を元に要求される機能を実現するための骨組みを設計します。例えばデータベースに求められる項目要件やテーブル構造、どの機能はどの項目と関連しているのかなど、構造化された資料として技術者に伝えるためのものに仕上げていきます。

詳細設計の外部設計
外部設計(基本設計に含まれる場合もあります)とは、操作画面などシステムの見た目を設計する工程です。デザインだけでなく、ボタンをクリックした時の挙動なども含めてユーザーインターフェースを設計します。この工程ではデザインも要求されますのでUIデザイナーも参加するケースがあります。また、操作性は常に向上されなければなりませんので、前工程でframeworkというシステム全体としての共通の動作を決める工程もあります。選択系の入力項目であればラジオボタンなのかドリルダウンなのか、メニュー画面は丈夫なのか左右のどちらかで縦に並んだ方が良いとか悪いとか、決定すべき事項、打合せすべき事項はたくさんあります。

詳細設計の内部設計
内部設計(詳細設計)とは、実現するシステムの各プログラムを設計する工程です。各プログラムが利用するデータベースや入力項目などの一つ一つの制御やAPIなどを細かく決定します。この工程では直接お客様との打合せというものはほぼありません。内部の技術者が打合せしながら進めていく事になります。お客様への納品物としてプログラム以外に設計書も要求しておくべきでしょう。理由は将来このシステム開発を担当した会社が倒産したり何らかの理由で撤退した場合にはこのドキュメントは次の新しいシステム担当をするIT会社に見えることによって費用をおさえることができる可能性が高まります。そのような意味でシステム開発委託契約を締結される時は、納品成果物として、設計書、ソースプログラム、テスト仕様書、テスト結果報告書などを求めることをお忘れなく。


続きは当社公式Webサイトでご覧ください。

この記事を書いたプロ

大塚浩文

ITを通じて岡山を元気にするプロ

大塚浩文(株式会社J&Cカンパニー)

Share

関連するコラム

大塚浩文プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
086-286-8666

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

大塚浩文

株式会社J&Cカンパニー

担当大塚浩文(おおつかひろふみ)

地図・アクセス

大塚浩文のソーシャルメディア

instagram
Instagram
facebook
Facebook

大塚浩文プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ岡山
  3. 岡山のビジネス
  4. 岡山のソフトウェア開発
  5. 大塚浩文
  6. コラム一覧
  7. システム開発とは

© My Best Pro