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松本麻衣子

病院や施設での生活を清潔に変えてくれるプロ

松本麻衣子(まつもとまいこ) / 洗濯サービスほか

有限会社 マツモト・メディカル

コラム

患者さまのために病室は清潔に保つことを心がける

2019年8月19日

テーマ:病院や介護施設のベッド環境の管理

コラムカテゴリ:くらし

病院には患者さまや職員が持ち込む菌やウイルスが存在しています。
抵抗力の落ちた入院患者さまに感染することがないよう、院内の清掃を徹底しましょう。
生活空間となるベッドまわりは特に重点的に清潔を保つことが大切です!


~病院の衛生環境について~

医療にかかわるものは、患者さまの安全を守ることが何よりの使命です。
病気の治療で入院して病院内で感染症にかかってしまっては元も子もありません。
そのため、病院では院内感染予防のために多方面からの対策を講じています。

医療職員の業務上の感染防止策としては、(注射器や微粒子用マスクの着用やワクチン接種などが挙げられます。)
全体的な対策としては、手洗いや消毒の徹底、血液や排泄物による汚染やウイルスや菌による感染を予防するための手袋、ガウン、マスクの着用です。

そして、患者さまの環境です。
限られたスペースを有効活用し清潔を心がけます。
トイレなどの水回りや床の汚染に留意し、何度も手をふれる部分は清拭もしくは消毒を行います。

病院は何らかの病を抱えた人が集まります。
そこへさまざまなウイルスや菌などが持ち込まれることが多くあります。
職員も菌を持ち込みます。
何の対策もなされなければ、術後などで免疫力が低下した患者さまはすぐに何らかのウイルスや菌に感染してしまう可能性があります。

院内感染を防止するためには、いくつかの感染経路を断つ必要があります。

1つめは患者さま同士の感染、
2つめは患者さまから職員への感染、
3つめは職員から抵抗力の弱い患者さまへの感染
4つめは感染した方が触った物を知らずに触って感染してしまう接触感染

職員だけでも、患者さまだけでも十分ではありません。総合的に対策することが大切です。

~ウイルスの生存例~
 
感染源は病菌を引き起こす細菌やウイルスですが、具体的には次のようなものがあります。

●嘔吐物・排泄物
●血液・咳・たん・膿み
●使用済みの注射器やガーゼ
●物や人との接触

こうした感染源は、入院していれば患者さまの身の回りにありふれているものです。血液や体液がこぼれたり、どこかへ付着したりしたときには、すみやかに清掃し汚染の除菌をしなければなりません。

ウイルスの生命力は強力です。
例えば、B型肝炎ウイルスでは、表面が乾燥した血液の中でも少なくとも1週間以上生き続け感染力を保持していました。

インフルエンザウイルスは1~2日間、ノロウイルスでは8時間~7日間と生存期間は予想以上に長いものです。

ベッドまわりやトイレなどの環境に長期間潜み、環境を介して間接的に感染する恐れが院内では常にあるのです。

忙しさにかまけて清掃や処理を後回しにすることは、入院中の患者さまの安全を脅かすことにもつながりかねません。

~清掃の重要性~

入院患者さまの院内感染を防ぐ基本は清掃です。
清掃で汚染を取り除くことで、不要な菌やウイルスを病室から排除しましょう。

また、清潔を保つことは病院自体のイメージアップにもつながります。
病室には多くのお見舞いや家族の方などが訪れます。

常に清潔が保たれた病室は、訪問者に安心とスタッフや病院運営への信頼感を生みます。
病院で働く職員も、ストレスなく気持ちよく仕事をすることができるようになる利点もあります。

~看護師の視点から環境整備のポイント~
 
看護師として環境整備するのは何のためでしょう。
それはひとえに、患者さまが安全で快適に過ごせるようにするため。

病室は治療の場ですが、生活の場ともいえます。
特に寝たきりの状態にあれば、不具合があっても自分自身で好ましい環境に整えることができません。
動くことができないのに、不快なままでずっと過ごすのはつらいものです。

元気に退院してもらうためにも、病院側はそれぞれの患者さまにとって快適な環境を整えることが求められています。

~ベッドメイキングについて~

患者さまの清潔な環境づくりには、ベッドメイキングは欠かすことのできない業務です。
汚れやゴミによる二次感染や、褥瘡(じょくそう)なども予防し、患者さまが本来もっている治癒力を手助けし病気と闘う力を養うのがベッドです。
それぞれに応じた安全で安楽なベッド環境を整えましょう。

ベッドメイキングを行う人は、自身が感染源を広げないためにマスクの着用、手指の衛生を徹底し、患者さまの状態を把握することも忘れないように。

患者さまが自分で移動して空のベッドならば問題はないのですが、寝たままの患者さまのベッドを整える際には細心の注意が必要です。
関節の可動域や体位変換をどうするか、体格はどうかなどを考えに入れながら適切に行います。
ベッド、シーツ、リネン類の汚染度もチェックしておきましょう。

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