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松本麻衣子

病院や施設での生活を清潔に変えてくれるプロ

松本麻衣子(まつもとまいこ) / 洗濯サービスほか

有限会社 マツモト・メディカル

コラム

病院の環境衛生管理 患者さまはマットレスの洗浄一つで快適な時間を過ごせる

2019年8月16日

テーマ:病院や介護施設のベッド環境の管理

コラムカテゴリ:くらし

入院中、生活空間となるベッド。
シーツは交換していても、マットレスはどうでしょう?
染みついた臭いやシミは患者さまを不快にします。
菌やダニがいれば、アレルギーや病気のもとにもなります。
解決には丸ごと洗浄することです。

~病院の環境衛生管理の考え方~

入院している間、ベッドは患者さまの生活空間となります。
それだけに、ふだんの暮らしよりもいっそう寝具には気を配る必要があります。

ましてや、病院に入院しているということは何かしら体の不調があるということ。
健康な状態のときよりも、体の免疫力は弱っているはずです。

直接体にふれるシーツなどのリネン類は定期的に交換されます。
しかし、それだけで満足していてよいのでしょうか。

洗うことのできるシーツと違い、マットレスは簡単には洗えません。
寝具類をすべて取りかえても、マットレスに臭いや汚れがついていれば根本的な解決には至りません。

もし病原菌やダニがすみついていたらどうでしょう?
院内感染やダニによるアレルギーが引き起こされることもありえます。

病院でも寝具類の衛生管理について、重要性が再認識されています。
社会の高齢化にともない、患者さまのおかれている状況も求めるところも変わってきています。

病院では医療行為さえ受けられればよいという考え方は、もう通用しません。
寝具まわりを中心とした衛生管理は、医療行為と同じように患者さまにとって大切なものです。
人の体や命にまで影響を与える可能性があるものです。
たかがベッド、たかがマットレスと侮っては、患者さまのQOLの向上は見込めません。

~マットレスの臭い・シミによる不快感~

ベッドで横になっていると、どこからともなく不快な臭いが漂ってくる…。患者さまの訴えで、パジャマやシーツ、枕を取りかえてみても一向に改善されないことがあります。
そんな時はマットレスを疑ってみましょう

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかきます。
入院中ならば、昼間の間もベッドにいることになります。
通常ならば昼の使われていない間に、ある程度の湿気は発散されるはずです。しかしながら、一日中ベッドの上ならば、湿気が逃げるひまはありません。

汗に含まれた栄養源をもととして雑菌が繁殖します。
雑菌は高温多湿の環境で、繁殖が活発になります。
雑菌が活動すると悪臭が発生するので、マットレスそのものが臭うようになるという仕組みです。

また、場合によっては尿漏れや失禁で処理しても臭いが残ってしまうこともあるでしょう。
尿自体は弱酸性なのですが、排泄され細菌に分解される過程でアンモニア臭が生成されます。
マットレスの素材によって掃除方法はありますが、内部にまで尿がしみこんでいるとアンモニア臭を完全に取り去ることは困難です。

においの分子は表面積が多く、細かな穴の開いた構造があれば奥深く入り込みます。
マットレスなどは願ってもない場所です。
一度こびりついた臭い分子は、長期間にわたってじわりじわりと染み出し続けます。
健康な状態でも、四六時中嫌な臭いがしていれば気がめいります。
ましてや体調不良の体であれば、臭いが原因で気分が悪くなり、病状が悪化することだってあります。

ふだんはシーツに覆われていて、じかに見ることはないマットレスですが、看護師さんにシーツ交換してもらう時に目にすることもあります。真っ白なシーツをはがしてみれば、現れたのはいつのものかわからない茶色や黄色いシミ。
血液なのか尿なのか、はたまた嘔吐の痕なのか。知らなければ気にならなかったでしょうが、一度目にしてしまえば気にするなといっても無理です。

~マットレスのダニや菌による不信感~
 
入院してから、原因不明のかゆみや虫刺されのような痕が現れるようになった。そんな話を聞いたことがありませんか?

不衛生な海外の安宿ならいざ知らず、衛生面がきちんと管理されている前提の病院でのことならば、患者さまの不信感は一気に高まります。
マットレスを交換したとしても、一度信頼を失ってしまえば病院に対する不信感は胸のうちにくすぶったまま。
病院の悪評を広めないとも限りません。

また、ダニの被害は刺されることだけではありません。
刺すダニとしてはツメダニがいますが、一般的なダニでチリダニというものもすみつきやすい種類です。

チリダニのふんや抜け殻、死骸はアレルギー性疾患を引き起こすのでやっかいです。アレルギー性喘息やアレルギー性鼻炎のほか、皮膚炎や結膜炎までもこのダニが原因となるのです。
また、ダニによる院内感染も多発しています。
入院患者さまだけでなく、働いている病院関係者への感染も多く見られます。

ダニが繁殖するくらいだから、フケや垢、食べかすなどの清掃が適切にできていないのではないか?
患者さまとして疑いを持ってしまうのは無理もないことです。
風邪や肺炎など、菌やウイルスが原因の病気にかかったときも、院内感染ではないかとまず思うでしょう。

~マットレス洗浄機一覧~

マットレスの洗浄には、次のような専門の機器を使って入念に作業します。患者さまと病院の衛生環境向上のため、マットレスの洗浄もご一考ください。

□紫外線殺菌装置
水銀ランプの発光により殺菌紫外線を発生させます。殺菌紫外線をマットレスに照射して殺菌します。

□オゾン殺菌
酸素を電気放電することでオゾンガスを発生させます。このオゾンガスでマットレスのこびりついた汚れや臭いを除去し、殺菌を行います。

□マットレス洗浄装置
オゾン水の衝突衝撃力と遠心力で、まるごと浸透洗浄を行います。

□高温加熱消毒器
抗菌剤を噴出し、さらに蒸気と高温で殺菌、消毒します。

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