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本村秀昭

「お墓ディレクター1級資格」を持つ、頼れるお墓のプロ

本村秀昭(もとむらひであき) / 霊園業

公益社団法人 西部霊苑

コラム

せいぶれいえんコラム 第84回「お墓の建立について」

2021年8月25日

テーマ:お墓の建立について

コラムカテゴリ:冠婚葬祭



こんにちは、西部霊苑です。
お墓参りや季節のことなど、何かのお役にたてる情報を発信していければと思います。
今回は「お墓の建立」についてお話していきたいと思います。

【建立とは】

建立とは墓石を使った個人墓を新たに建てることを言います。
墓石を使ったお墓に対しての言葉ですので、樹木葬などの自然葬や共同墓地、納骨堂を利用する場合、自宅で遺骨を管理する手元供養などでは建立は行われません。

【建立のおおまかな流れ】

お墓の建立はおおよそ以下のような流れになります。
●墓地選び
宗派やお墓参りの利便性などを考え、お寺が管理する墓地、地域の町営墓地、民間の霊園などから墓地の場所を選びます。
墓地とする土地は土地自体の購入ではなく、利用の契約となります。

●墓石の依頼
墓地が決まれば墓石を注文します。お墓に使う石材選びや入れる文字の書体選びなどを行います。
最近では故人や建立者の趣味や希望にあった自由な形や言葉を彫刻することも流行っています。
お寺など厳格な雰囲気を遵守している場合、自由墓が認められない場合もありますので、墓地選びの際にも事前に確認しておくことが大切です。

●手続き
施工が入るため霊園など墓地管理者に予定を相談します。
また他の場所で埋葬されている遺骨も新たなお墓に改葬がある場合は自治体への「改葬許可申請」墓地管理者間での「受入証明書」「永代使用許可書」などの手続きも準備します。

●開眼供養・納骨式
お墓が完成したらお経をよんでもらい墓石をお墓として魂入れをしてもらう開眼供養をしてもらいます。

宗派などにより「建碑式」や「慶讃法要」「入魂式」などと言うこともあります。
この時にあわせて納骨式を行うこともあります。
二人目の遺骨からはお経を読んでもらい納骨することも出来ますが、ご自身で納骨のみを行うことも出来ます。

【お墓の建立の時期】

すでにお墓に収めるべき遺骨がある場合、法事などで親戚が集まるまでにはお墓が出来ていないといけないのではないか、とお墓の建立を急ぐこともあると思いますが、お墓の建立に決まった時期はありません。
あわてずにしっかりと墓地選びや石材店との打ち合わせを行い、納得するお墓を建立することをおすすめします。

【生前建立】

お墓に納骨することなく、生前に自身や家族のためのお墓を建てることを言います。
墓地の契約も生前建立として行うことが出来ます。
生前墓は「寿陵」と言われ、長寿や子孫繁栄など縁起のよいこととされています。
生前建立の場合開眼供養はその時点では行わない場合もあります。

【自宅にお墓を建て埋葬は出来ない】

自宅の庭などに新たにお墓を建て、遺骨を納めることは墓地埋葬法(墓地、埋葬等に関する法律)で出来ないこととなっています。
しかしお墓自体を建立することは出来ます。
その場合シンボルとして墓石のみを置き、遺骨は自宅内で手元供養とします。
いかがでしたか。次回は関連してお墓の建て替え、お墓の引っ越しなどについてお話できればと思います。

この記事を書いたプロ

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