玄関ポーチのタイルひび割れ！傷補修報告

2022年12月15日

テーマ：玄関タイル傷補修

コラムカテゴリ：住宅・建物

千曲市の新築住宅引渡し前の傷補修

いつもお世話になっている工務店の社長さんより「米澤さん石の傷直せますか？」と問い合わせありました。「石と言ってもタイルなんだけど」の、リペア依頼でした。

傷は玄関ポーチの隅に貼られたタイルですが、玄関ドアに向かう動線側にあたるため非常に目立ちます。

この日は朝から空模様があやしく、荷物を降ろしているあいだに、車のフロンドガラスに雨粒があたりはじめました。
施工中に濡れたら後がやっかいなので、しっかりマスキングで覆って下処理のパテ埋めスタートです。

パテはもっとも強度のあるエポキシを選択、傷口をリューターで広げパテを入りやすくします。傷口に押しつぶすように入れて行きます。

パテの硬化を待って整形ですが、艶のある水回りのタイルとは逆に、外回りのタイルや石は極端に艶を殺した状態ですので、ザラついた感じに仕上げてちょうどでした。

着色完了！離れて見るとダメだこりゃ！

ここに色を入れてゆくとまた艶が出てしまうので、この辺が、フローリングなどの木部の補修にはない難しさです。
おおよそ着色が出来た状態で離れて見ると「補修痕がわかるじゃん！」近くで見ていると細かな色の違いに目が奪われ、全体の色の違いが見えなくなってしまいます。

秘技「遠くで汽笛を聞きながら」ならぬ「遠目で近くを見ながら」

堀内孝雄の歌ったアリスのヒット曲「遠くで汽笛を聞きながら」ならぬ「遠目で近くを見ながら」の目つきに変更です。
これは最近あみ出した秘技（笑い）です。近くにあるものを遠目で見るように、瞳を奥に引っ込めるような目つきにすると、近くの色の違いも、全体の色の違いも判るんです。でも、これは意識していないと普段の目つきに戻ってしまいます。このときの目つきはいったいどんなだろうと思いながら着色です。