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阿部力

家を甦らせるリノベーションのプロ

阿部力(あべちから) / 建築家

株式会社produce・D(プロデュース・ディー)

コラム

階段の行方!

2015年9月9日 公開 / 2020年5月9日更新

コラムカテゴリ:住宅・建物

こんにちは。 プロ・Dの阿部です。

本日は間取の天敵・階段についてお考え頂きます。

間取を考える時に階段の配置に皆さまお困りになりませんか? 

やたらに邪魔な空間だったり上手く2階との連携が出来ずに廊下が広がったり、
手前や奥に引っ込んだりとさまざまですね。

しかし2階が有る限り避けては通れないので考え方を変えましょう。

まず、階段の上がり切り数は何段か?・・・基本的に住宅の柱は3m材を使用するので1階の
床厚みや下地厚みを引くと、おおよそ2,900~2800mm程度です。

建売住宅はコストを圧縮するので1,820角のスペースに廻り階段を入れたがるので13段、
14段上がり切りが多いです。
2,900を13段で割ると1段の高さは223mmになりかなり高さのある階段に仕上り、
廻りながら窮屈に上がり降りを繰り返す事になります。

そこで視点を変えて16段上がり切りに仕上げ、1段181mmに使い易くし、踊場で休める階段をお考えください。 

すると慌てても転ばず、子供も安心な、窓などから日がさす優しい空間になります。

あとは占有面積ですが3段増えますので距離は900mm程度多く必要です。

しかし毎日使用する事を考えたら900mmは妥協の範囲ですよ。

建物のセンターに階段がある場合と壁面に寄せて使用する場合などがありますがL=900で
4段可能ですので3,640mmで16段になりますからこれを参考に階段の使用長さを間取りに
組み込んでみて下さい。 但し曲がる場合は2段三角で書きましょう。

3段三角はお勧め致しません。

以上、階段についてでした。

この記事を書いたプロ

阿部力

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阿部力(株式会社produce・D(プロデュース・ディー))

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