見ると見える
もうすぐ10月も終わりになります。この時期になると、我々も後期入試について考えをめぐらせていきます。今くらいの時期になると、各大学院のだいたいの合格者数と、当塾の塾生の進路先も明確になりますので、後期受験の戦略も見えてきます。
今は新しい生徒さんをむかえつつありますので、その意味で、当塾の塾生の進学状況も踏まえながら、どの大学院を受験するかを決めます。今年は、来年度の受験を考えている方からの問い合わせが多く、必ずしも2月受験に照準を合わせていない人も多いので、少し方法が異なることを想定しています。
後期受験は一般に難しいと言われますが、前期次第のところも結構あります。あまり枠の残っていない大学は、どちらかというと敬遠しますし、前期たくさん合格させていても、入学者数が少ないようなら、後期は狙い目の学校もあります。この部分を丁寧にやると、後期の方が合格が難しいということはありません。まずは情報収集した上で、戦略をたてれば、むしろ合格しやすい場合もあります。どのような情報を集めれば良いかというと、まずは前期入試の正確な数字です。何人くらい合格者が出たかという情報です。定員10名で、前期7名合格していれば、後期でどのくらい合格者を出すかも予測がつきます。また後期の受験者層もある程度は考慮に入れる必要があります。あとは、手に入り難い情報ですが、前期合格者のうち、何名が入学しなかったか、という情報は、是非欲しいところです。私たちも常にその情報は集めています。定員が残っている大学院が合格しやすいのは間違いありません。奈良女子大学や最近の京都文教大学のように後期ではわずか、多くても2から3名しか取らないことが判明していれば、合格が欲しい人にとって、その大学院の優先順位は下がります。
後期受験は、なんだかんだ言っても、前期で合格した人は、同じ学校を再度受験することは、余程のことがない限りないでしょうから、前期より不利になることはありません。また、前期不合格になった学校を後期に受験するのは不利ではないかと、不安になる人も多いのですが、これも必ずしもそうではありませんので、あまり気にする必要はありません。そう考えると、後期はかなり気楽に受けられます。とはいえ、できるだけ、残り枠の多いところを狙う必要があります。また後期入試は前期で不合格だった人が受ける場合が多いですので、学科の学力の充実は前期以上に必要です。また、各大学もより能力の高い人を求める傾向が強くなりますので、是非とも総合力を身につけておきたいところです。
そのあたりを加味しながらやはり学校決定から入ります。前期不合格だった人は、研究計画にせよ、志望理由にせよ、決して同じものを出さずに、少しでもバージョンアップすることを心がけましょう。やはり敗因分析は多角的にする必要があります。決して英単語だけのせいにしないようにしましょう。うまく戦略を立てることができるなら、後期の方が不利になるということは決してありません。
それでも後期は、これを落とすと、進路が決まらないということもありやはりプレッシャーが大きくなりますし、何となく追い込まれたような気持ちになる場合が多いですので、できるだけ早く準備をすることが肝要です。
この時期くらいから書類作成の構想が始まります。小論文の添削、研究計画の文献収集、読解などが本格化してきます。これから入試までは、ほぼブレイクなしで2月まで向かわねばなりません。後期入試を考える人は、基本的に正月は忘れて、ひたすら勉強と、書類の作成に全勢力を傾けるくらいの勢いが必要です。
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