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西俊次(にしとしつぐ) / 職人

有限会社高装

コラム

マンションやアパートの外壁塗装費用の目安

2020年4月1日

テーマ:外壁塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 外壁塗装マンション管理原状回復工事

一戸建て住宅とは違い、マンションやアパートなどの集合住宅では外壁塗装の費用も高額になってしまいます。さらに建物の規模が大きければ、それだけ費用も上がってしまうでしょう。

今回は、そんな外壁塗装にかかる費用の内訳と目安をご紹介していきます。


規模によって工期や価格が異なる
マンションなどの外壁塗装は、50戸以下で1~2カ月程度、50戸以上だと2~3カ月程度、さらに大規模になると半年程度の施工期間となります。そして、材料費や人件費などがより一層必要になることがあります。

まずはおおよその費用相場額をつかむために、建物の階数による費用を見てみましょう。

・3階建て/約130万~410万円
・4階建て/約340万~550万円
・5階建て/約450万~670万円
・6階建て/約540万~820万円
・7階建て/約630万~950万円

上記は、施工内容やその他の要因によって変わってはきますので、あくまで目安として考えてください。

各工程の単価の目安
次に各工程にかかる単価です。

【足場の設置/1㎡あたり約700~1500円】
足場は高層階の作業には欠かせず、職人さんたちの安全にも関係してくるので重要な部分です。

しっかりと安全な足場を設置するために、塗装会社から足場の専門業者に発注することが多く、それだけ単価も上がってきます。

【シート養生・飛散防止シートの設置/(養生)1㎡あたり約200円、(飛散防止シート)1㎡あたり約100円】
塗装部分以外に塗料がつかないように張るのがシート養生や飛散防止シートです。ここでは1㎡あたりで価格を出していますが、実際には一式で表記されることが多いです。

【高圧洗浄/1㎡あたり約100~300円】
既存の外壁に付着している汚れや古い塗膜を落とすのが高圧洗浄です。この時にはマンションの水道を使うので、水道代はオーナーさんの負担になります。費用は約1万~3万円です。

【既存の外壁下地処理/1㎡あたり約300~500円】
ひび割れや塗膜の剥離、サビ部分を修復する作業です。

【コーキングの打ち直し/1mあたり約800~1,200円】
コーキング(シーリング)は10年もすると劣化が激しくなるので、もし既存の外壁にコーキング施工がされているようなら打ち直しが必要です。この時には、必ず専門の職人さんが作業をします。

【下塗り/塗料代約600~900円】
下塗りは、中塗りや上塗りの際の塗料を外壁の下地としっかり密着させて、さらにひび割れなどを防ぐために行います。

【中塗り・上塗り/費用は塗料の種類によって異なる】
外壁塗装の仕上げとなるのが中塗り、上塗りです。どちらも同じ塗料を使って重ね塗りをすることで、塗装の機能がより強固になります。

塗料の種類と耐用年数、各費用の比較
外壁塗装に使う塗料にはさまざまな種類があり、その性能や耐用年数、費用が異なってきます。
「なるべく安いもので…」と考えがちですが、長期的な視点で、大規模な塗装工事の際に質の高い塗料を使っておいた方が最終的にコストパフォーマンスが良くなると言えます。

【シリコン塗料】
<期待耐用年数>
7~15年

<費用(1㎡あたり)>
1,700~2,500円

価格と耐久性とのバランスが良いのがシリコン塗料で、最も一般的に使われている種類です。湿気を通しやすいという特性があるので、塗装膜がはがれにくくカビや藻が生じにくいというのもポイントです。

ですがモルタルやコンクリートなどの外壁の場合、弾性が低いシリコン塗料だと万が一ひび割れが起きると塗膜も一緒に割れてしまうことも多いです。

【ラジカル塗料】
<期待耐用年数>
8~16年

<費用(1㎡あたり)>
1,800~2,500円

2012年に登場したのがラジカル塗料です。ラジカル塗料には、主に“高耐候酸化チタン”と“光安定剤”が配合されていて、チョーキングが起こりにくくなっています。また、バイオ技術によってカビや藻がつきにくいのも特性です。

費用の割に耐用年数も長く、今後の主流になる塗料とも言われています。

【フッ素塗料】
<期待耐用年数>
12~20年

<費用(1㎡あたり)>
2,500~4,000円

耐用年数も長く、紫外線に強く汚れが付着しても雨で流れ落ちるなど、耐汚染性、耐摩耗性、耐熱性に優れているのがフッ素塗料ですが、その分費用も高めになっています。

【セラミック(断熱・遮熱)塗料】
<耐用年数>
10~25年

<費用(1㎡あたり)>
2,300~4,500円

セラミック塗料には、その種類によって断熱や遮熱効果があるものや汚れに強いものがあります。シリコン樹脂やフッ素樹脂などの塗料にセラミックを配合した塗料で、使用される合成樹脂によって耐用年数が変わってきます。

【光触媒塗料】
<耐用年数>
10~20年

<費用(1㎡あたり)>
2,800~5,500円

光による化学反応で外壁についた汚れを分解、自然に雨で流すことができるだけではなく、防汚性にも優れているのが光触媒塗料です。
その他に窒素酸化物を除去する空気浄化効果などもあり、耐用年数も長めです。

ただし、費用が高く太陽光や雨の当たらない部分ではその能力を十分に発揮できないというデメリットもあります。

【無機塗料】
<耐用年数>
10~25年

<費用(1㎡あたり)>
3,000~5,500円

塗料の中でもかなり費用が高いのですが、その分耐用年数が長く、色あせや変色もしにくいのが無機塗料です。
塗料の中に鉱物などの無機質を含んでいて、汚れにくく不燃性も高いのがポイントです。



外壁の塗料には、上記以外にも多くの種類がありますし、外壁の素材などによって適した塗料が変わってきます。専門業者とよく相談をして、その建物に最も合っていて、さらにコストパフォーマンスに優れた塗料を選ぶようにしましょう。

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