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コラム
多彩な人材に恵まれた、というプラスの効果が―「管理」と「経営」その違いについて考える―Ⅲ
2020年11月15日
[人を使うのはそんなに難しいものなのか?!?]
8~9人の体制といった規模で経営していた父の事務所。
これくらいの業態の規模であれば、私としてはすんなりと受け入れることができました。
とはいえ、父や母は
「仕事で他人を使うのが一番大変で苦労が多い。身内でやれればその方がはるかに楽でいい。」
といった意味のことをずっと言っていました。
私は
「そんなに人を使うのは難しいものなのか。」
と思ったものの、先述のように仕事は組織的に行なうことしか考えていませんでした。
で、実際組織のリーダーとなって経営を始めてからどうかというと、父や母が言っていたようなレベルや内容で、他人と仕事をすることの大変さ、というものを特に感じたことはありません。
もちろん、人数が多ければそれはそれで難しい面はいくらでも出てくるのですが、それを受け入れなくては組織運営などできるはずもない、と思っています。
むしろ、父や母とは他人以上にぶつかることが多かったので、身内の方が難しいのでは・・と思ったくらいです。
さて、人数が増えればいろいろな問題が出てきます。
十人十色というくらい人間は多様な動物です。
この人間の多様性を受け入れられなければ、とても組織運営などできないでしょう。
私は原則としていろいろなタイプの人材を受け入れてきました。
そのことによって多少の失敗もあったことは事実ですが、それでよかったと思っています。
というのは、社員募集を行なうと実にいろいろなタイプの人がやってきます。
その入口のところでみんなの多様性を否定するほど、贅沢な人選などやっていられない、という地域的な事情があったからです。
ある程度の能力があると判断したならば、あとは個性など多少のことは目をつぶってでも受け入れていかなくては、余裕で選ぶ余地などありませんでした。
逆にそのことは、あとになってみれば多彩な人材に恵まれた、というプラスの効果にも繋がったと思います。
ごちゃごちゃ大勢いる方が好きですけどね・・・
つづく
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