- お電話での
お問い合わせ - 099-472-0620
コラム
『売り手市場』でいい思いを経験した甘美な記憶ー蔓延する成功体験という劇薬ーⅣ
2019年8月26日
[リトマス試験紙のような質問]
経営者の脳内を支配している『成功体験』という、一種の麻薬のような甘美な記憶。
これが、多くの経営者たちが変われない大きな要因ではないか、というのが私の見立てです。
私は、経営者が本当に変わろうとしたのか検証する、リトマス試験紙のような質問があると思っています。
この質問によって、その経営者の変革に対する本気度が測れるわけです。
それは
「再び『売り手市場』の時代がきたら、また昔のように上から目線で顧客に接しますか?それとも接しませんか?」
というものです。
大抵の経営者は
「いやあ、もうそんなことはしないよ。今度は丁寧に接するよ。」
と言うかも知れません。
しかし、その本当のところはどうでしょうか。
それについては、更にこう質問を続けることで解明できるのではないか、と私は考えます。
それは、
あなたは
「今思い出してみれば『売り手市場』だったあの頃でも、顧客に対してあんな接し方をするんじゃなかった。もし、過去に戻れるものならば、態度を変えてもっとちゃんとした接客をするのだが・・・」
とまで思いますか、どうですか?
ということです。
そこの本質的な反省がなければ、おそらく同じことの繰り返しになるのではないでしょうか。
そしてこれは、私の辛口の批評になるのですが、そんな風に思う(過去に戻っても丁寧に接するだろう、と)経営者はいないでしょう。
当時『売り手市場』でいい思いを経験した経営者はおそらくほとんどそうはならないだろう、ということです。
何故ならば「『成功体験』が麻薬のように頭から消えない」という現在の事実が、そのことをよく物語っています。
業績はいつも前年比増しだったあの頃・・・
つづく
関連するコラム
- 根性が違う、100歳の経営者魂―店長を震え上がらせた祖母の営業トーク―Ⅰ 2017-04-11
- どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅰ 2017-05-29
- 突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅰ 2017-04-03
- 突破できるのか、業界の常識というハードル―業界の常識は世間の非常識??―Ⅱ 2017-04-04
- どこでやるのか、は大事?―考えてみよう、立地というブランド―Ⅲ 2017-05-31
コラムのテーマ一覧
- どーでもいいけど面白かったエピソード
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- どーでもいい話
- 危機管理について
- 専門性について考える
- 地方再生と地域活性化について考える
- ビジネスモデルについて考える
- 事業承継、後継者問題
- 新しい技術、時代について考える
- 業界について考える
- 歴史について考える
- 世代による考え方、行動の違いを考察する
- リーダーシップについて考える
- 日本の文化について考える
- 自分を振り返る
- 経営について考える
- 販売促進戦略
- 経営計画を考える
- コンサルティングについて考える
- 専門性を考える
- 新規事業(起業も含む)について考える
- ファッションについて考える
- 経済問題
- 人生を考える
- 社会問題
- 中小企業経営を考える
- 経営助言
- 経営革新支援
- マーケティング
カテゴリから記事を探す
海江田博士プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。