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コラム
次の新しい一手は何だろうと常に考えてきた―ビジネスモデルの革新について考える―Ⅰ
2018年7月30日
[常に自身の仕事のモデルチェンジを計ってきた]
新聞で面白い書評を発見しました。
「ビジネスモデル・ナビゲーター」という本に関する書評で、東京大学教授で経済学者の柳川範之氏が書かれていたものです。
面白い内容だったので引用して、書評の書評?を書いてみたいと思います。
以下引用します。
― 今や成功のカギを握るのは、製品やサービスの良し悪しではなく、ビジネスのやり方そのもの、つまりビジネスモデルの革新だという。確かにグーグルの成功等をみると、そうかもしれないと思わせるものがある。
とはいえ、まったく新しいモデルを作る必要はない。今まで他産業で行なわれてきたビジネスモデルをきちんと理解し応用することが、実はビジネスモデルの革新につながる。だから、それらをよく理解して把握しておくことが大切なのだ。―
これが書評の書き出しでありますが、この4行にまさに現代のビジネスの一つのあり方が表現されている、と言っても過言ではありません。
ここが、日本企業の弱いところであり、世界に立ち遅れた大きな一つの要因といえるのではないでしょうか。
地方の場合、特にこういった発想が遅れていると私は思っていたので、以下この点について述べていきたいと思います。
これは後になって初めてはっきりと意識したことではありますが、私もこれまで、ここで述べられたような「ビジネスモデルのチェンジ」ということをずっと考え続けてきたような気がするのです。
逆に、最近まで「モデルチェンジ」といった言葉で、明確に意識していたわけではないともいえます。
税理士として地方の中小企業の経営に関わってきてすでに20年、一向に地方衰退解決の糸口は見つかりません。
様々な原因は、ある程度特定できたのですが、それを打破するにはどうすればいいのか、ずっと考えてきました。
私自身は、将来への危機感は持ってはいましたが、自分の事務所がどんどん衰退しているとは感じていませんでした。
したがって、現状打破というよりは、次の挑戦すべき新しい一手は何だろうと常に考え、やるべきことを実行してきたのです。
その、考えたり実行してきたことを、
「自分は今、モデルチェンジを実践しているのだ。」
という意識はなかったのです。
しかしながら、改めてこれまでの時間の経過を振り返ってみると、結局、自身の仕事のモデルチェンジを計ってきたのだな、ということに気付くのです。
さて、そう気付いた私が次にどう考えたかというと、これまでお客さんにいろいろ言ってきたことは結局「モデルチェンジしてください。」ということだったのにも拘らず、そんな風に伝えていなかったな、ということなのです。
つづく
なかなか晴れ間の見えないビジネスモデルチェンジ
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