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コラム
専門領域と一般領域の境界―大事だよね、退屈させない専門性の伝え方―Ⅲ(おしまい)
2017年2月6日
この、「中小企業経営支援」という領域は
「意識の方向性としてはかなり広めに外に向かっているが、その基本のところでは専門家としての視点や見識を外さない」
という独自のポジションになるのではないでしょうか。
この「独自のポジション」という奴に少しこだわってみて、それを追求していったらどうなるのだろうと考えてみたのです。
つまり、専門領域でもない一般領域でもない、その境界線の辺りに中間くらいの領域というものが存在するのではないか、ということなのです。
この領域について、もっと考察し掘り下げてみることは、特にこれからの世の中にとって意味のあることなのではないかと思っています。
というのは、専門領域の極めて限定された部分については、その大半をコンピュータに取って代わられつつあるからです。
それが、数値の計算とかデータの分析と言った定型的な専門領域であればなおさらのことです。
場合によっては、今やコンピュータの方がはるかに上回っているかも知れません。
しかしながら、「専門領域と一般領域の組合せ」となると、コンピュータでそう簡単にアプローチできる話ではありません。
この「組合せ」という考え方は、そう簡単に定型化できないからです。
つまり、専門領域に軸足を置きながらも少し視点を広げることで、かなりの「独自性」を発揮することができるのではないか、と考えられるのです。
こうやって手にした「独自性」が、一般領域から見て興味の持てるものでかつ理解しやすいものであれば、その試みはとてもうまくいったことになります。
手前味噌の話になりますが、そんなことを考えながら、私は専門領域ギリギリの境界線のあたりから一般領域に向かって様々な情報発信、オピニオンの表明を行なっているのです。
この試みがどれほどの効果を発揮できるか、今のところはっきりしたことは言えませんが、私の事務所がかなり独自ポジションを築き始めていることは確かです。
「専門領域を少しはみ出た境界領域」ここに大きなビジネスチャンスがあるとすれば、すべての専門家の方にチャレンジしていただきたい試みではあります。
おしまい
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