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コラム
観光産業から日本の産業構造の問題点を考えるⅠ
2016年12月16日
先日インターネットニュースで次のような記述がありました。
テーマは日本の観光産業、中でも地方のそれについての指摘です。
― (日本の有名観光地では)こぞってどこでも同じような商品を並べ、どこの地域も、地元向けのパッケージに変えただけで、中身はほぼ同じの温泉まんじゅうなどが並ぶ。
さらに、観光地の飲食店といえば「観光地価格」で、大した品質でもないものを高く売りつける。
これらの商慣習は合理的であったとも言えます。
(中略)団体が観光の主流だった時代まではよかったのですが、平成バブル崩壊後は個人旅行が中心になり、個々人が観光ルートを設計するようになり変化が始まります。
さらにネットでの手配が増加し、従来の「一見さんビジネス」は評判が知れ渡り、能動的な観光客はますます泊まらなくなっています。
(中略)一見さんビジネスを続けているから、一定の団体客はくるものの個人客が遠のき、自力では顧客を集められない。集められないからますます団体旅行や代理店手配の客ばかりに依存するという構図です。―
これは我々がすぐに思い当たる観光地の構図です。
ただ、この指摘は観光産業だけに言えることではありません。
ほとんどの産業において同じような課題があるのではないでしょうか。
つづく
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