使用期間を考えて作っているのか④~もう一つの現場は屋根工事
今年の初めに「建築の使用期間について」というコラムを出しました。このコラムは昨年見た現場から作ったのですが、コラムを作っているときに途中で
「使用期間を考えずに最近は早く作るために簡単な工事をしているのではないか」
と思うようになりました。
簡単に早く作れば安価になることはわかりますが、それが住宅にとって良いことばかりならいいのですが、私にはそのように思えません。逆に早く簡単に作ることで失われた事の方が多いのではと思いました。修理費用やメンテナンス費用が増えるなど負担が増えるようになるのではと思います。
コラムができた頃、他にまだあるのではと思うようになりました。ありました、以前のコラム「軒のない屋根の家」です。
コラム「軒のない屋根の家」には、軒がある場合とない場合で外壁にかかる雨の掛かり方が異なり、雨の多い日本の気候に向いていないこと、そしてコラム「軒のない屋根の家⑧」に増える理由を書きました。そして新築工事の費用は減るがメンテナンス費用が増えると書きました。
軒がなければ屋根の面積が減り、軒天の工事もなくなります、工事が減るので早く作ることができ費用も減ります。軒があってもなくてもその家で生活することには影響ありません。影響がないので軒のない家が作るのですが、軒をなくしたために雨漏りする可能性は大きくなり、外壁は傷みやすくなります。
このことはコラム「築三十年で初めて漏った家④」に書いた庇も同じです。最近は軒よりも見ることはありませんが、窓庇があると雨漏りの確率を確実に減らしますが、もちろん工事費が増えます。窓庇も軒と同じで生活するのには関係なく、付けなければ工事は早くできて費用は安くなります。
次回は、『使用期間を考えて作っているか2②~飛鳥時代かあったら軒』です。
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