太陽光発電について⑪～再生可能はうそ
ここまでリサイクルについて書いてきましたが、現在、リサイクル設備が足らないというニュースを聞きません。その理由は、リサイクルが義務づけになっていないからだと思われます(経産省の2025年3月の資料による)。
今は破砕でもいいわけです。リサイクルを早急に義務づけし、同時に不法投棄を取り締まる法律を作り、リサイクルする施設を増やさないといけません。早くしないと不法投棄が増えると思います。そうなれば、新たな環境破壊となります。
もう一つの問題は、リサイクル費用です。
個人の住宅やビルの上なら所有者が支払うと思います。問題はメガソーラーなどを手がけている企業でしょう。太陽光パネルが傷んで撤去する頃になったら会社を破産などでなくしてしまえば費用の負担は避けられると思います。太陽光発電が稼働している現在から積立等を義務付けないと、廃棄する時期になってもそのまま放置されるかもしれません。
これから設置する個人や企業に対ししては、設置する時にリサイクル費用を払う仕組みがいると思います。家電製品のように必ず買い替える設備なら、買い替えるときに古い設備の処分費を払えばよいですが、太陽光発電をまた新たに設置するとは限りません。ですから設置時に払わないといけません。
とにかく、早く義務化すべきです。
※このコラムを作った後、太陽光パネルのリサイクルの話は8月29日に見直しとなったそうです。なんでもリサイクル費用を製造業者と輸入業者が負担としたところ、内閣法制局から所有者が費用を負担する自動車や家電と整合性が取れないということで見直しとなったのようです。私は内閣法制局が正しいと思います。所有者が処分費(リサイクルだって所有者から見たら処分と同じ)を負担しないなどありえないと思うからです。
次回は、『太陽光発電について2 ⑥～賦課金について』です。
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