最近の窓について2⑤~換気は換気扇が頼りだけど

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

窓がないのでトイレの空気は換気扇が頼りになります。現在の住宅は「24時間換気扇」を設置しないといけません。おそらくトイレには排気用の換気扇を付けます(給気用を付けるとトイレのにおいは家の中に入る)から、トイレのニオイは24時間外に排気されていることになります。

トイレが家の中央にあり、排気用の換気扇が付けられていると、天井裏でダクト配管して外部へ排気することになります(下図参照)。

最近の窓⑤

広告を見るとトイレの中心から外壁までは3m程はありそうです。換気扇のプロぺラはトイレについていますから、ダクト配管の長さが長くなると排気スピードが落ちて排気量が落ちます。ダクトを真っ直ぐ配管したとしてどれぐらいの量が出ていくのでしょうか。

また、24時間換気扇として設置した場合、十分な働きをするのかも疑問です。普通は直径10㎝の換気扇ですから、それほど力のある換気扇ではありません。ですからダクトはなしで直に外部に排出したほうがいいのです。

窓のないトイレ、換気扇でニオイも排出するのなら、換気量の多い換気扇やダクト配管でロスすることも考えて計画すべきですが、広告の住宅はどそこまで考えて計画しているのでしょうか。


次回は、ちょっと予定を変更して『『おかげさまで1000本目のコラムです』です。


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