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鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

レッカー転倒の事故について④~工事方法は現場に合わすべき

鈴木敏広

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テーマ:新聞、雑誌等の記事から

①に書いたこのメーカーの利点は、
・工場で内壁のボードまで張ったためユニットは重く大きくなる
・上記のため大きなレッカーが必要となる
・狭い敷地では吊ったユニットを隣地の上を通る必要がある
・85%工場で作るため内装のボードが濡れないように一日で屋根防水まで終わらないといけない
という危険と無理があると私は思います。

私には、レッカー作業で隣の敷地の上を通って重たいユニットを何度も運ぶ、危険な作業としか思えません。敷地が狭ければ別の建て方、例えばユニットを床と壁を別にするなどの工夫が必要と思います。当然、工場で85%つくることではなくなると思いますが、敷地は変えることができないのですから、変えるのはメーカーしかありません。

レッカー転倒④

今回の事故も、ユニットが道路上にあるとき(隣地を通る前)にレッカーが倒れたようで、これが隣地の上にかかったときにレッカーが転倒すれば、とんでもない被害(もしかしたら死亡事故)になったかもしれません。電柱を倒し1700余の停電、道路をユニットとレッカーで数時間使用できないようにしたことを考えれば、工事方法を変えるべきと思います。

本来、現場の状況に合わせて工事方法は決めるべきです。工場で作ったユニットを組み立てる方法しかないのはおかしいことと思います。


次回から長期優良住宅のギモン2に戻ります。

次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン2⑦~大事なことは構造材にお金をかける』です。


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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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