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レッカー転倒の事故について②~工事方法に問題が

鈴木敏広

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テーマ:新聞、雑誌等の記事から

前回書いたように倒れた理由を書くつもりはありません。

私はそもそもこの工事方法が間違っていると思っています。

工事現場を見ると住宅街で建てる敷地もそれほど大きくなく、建てる場所とレッカーを据えればほとんど空き地はないようです。広くないのでユニットを運んだトラックは敷地内に入れないので道路ありました。ですからユニットをトラックから吊り上げて敷地内に入れるためには隣の敷地の上を通らないといけません(下図参照)。隣の敷地を通るとは、レッカーでユニットを吊り隣の敷地の上を通って現場に下ろすということです。

レッカー転倒②

私はレッカー作業が危険な作業と教わりました。何しろ物を吊るということは、物が地面から離れる=落ちるかもしれないからです。工事でユニットが何個必要か分かりませんが、全てのユニットを隣の敷地の上を通って搬入する、何かあったら(落ちたら)と考えればこの敷地にユニット工法は不適と思います。

また、ユニットの重さがどれぐらいかわかりませんが、外壁、サッシ、壁のボードまで張ってあり、鉄骨造の一つの部屋を吊るようことですからかなりの重量と思われます。重いためにレッカーの大きさも大きく(事故の現場のレッカーは25トン)なり、狭い敷地をさらに狭くしています。

次回は、私の上棟工事との比較です。

次回は、『レッカー転倒の事故について③~在来工法との比較』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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