最近の家の作り方2⑪~構造材と仕上げ材は分けて作らないと
日本の太平洋側では、夏の高温高湿な空気に対処する必要があります。ところが、高気密高断熱住宅は、夏向きではありません。コラム「最近の窓について⑥」に書いたように、窓は小さくなってきて風通しは悪くなっていますから、暑ければエアコンを入れるしか方法がありません。風通しが悪いと冷房をかける時間が長くなり、風通しの良い家なら必要なかった時期(春の終わりごろ、秋の始まり)でも冷房を入れないと生活できなくなるかもしれません。
下図は③に載せたクリモグラフです。ドイツのベルリンは、6~8月は夏の最高気温は18℃ぐらいで湿度は60%~70%で、東京の5月や10月の温度湿度に近く、一年で最も気候のいい時期です。特に6月は湿度が最も低い60%ほどなので、ジューンブライドにピッタリの時期です。
東京の6~9月は、気温20℃~28℃ぐらいで湿度75%前後ですが、この気温は気象庁の気温ですから、本来はもっと気温が高く、しかも東京のような人口過密都市はヒートアイランド現象でもっと気温が高くなっています。ベルリンも同じヒートアイランドで気温が高いかもしれませんが、湿度は低いのでかなり過ごしやすく東京のようにはならないと思います。
ドイツの夏は非常に過ごしやすい時期で湿度が低いために夏型結露の心配しなくいいため、冬を優先して考えればいいのです。
日本の気候はドイツと違うのですから、断熱方法をドイツと同じ考えで良いのでしょうか。
次回は、『省エネ基準は検証しなくていいのか⑥~四季のある日本に合った工法は衣替えできること』です。
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