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省エネ基準は検証しなくていいのか②~コラム「高断熱より結露対策」と「夏型結露2」の例

鈴木敏広

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テーマ:住宅の工法

コラム「高断熱より結露対策①」に書きましたが、外壁のサイディングが黒く(緑もあります)なっている家が増えています。新しい家ばかりです。

省エネ検証②

詳しい内容はコラム「高断熱より結露対策」を読んでいただきたいですが、壁が黒くなっている理由はハッキリわかりませが、それ以前に建てられた家には見られないのですから、より高断熱高気密化したことと無関係とは思えません。

ある業者が建てた家だけとかあそこの一軒だけとかが上記のようになっているのなら、その家の工事方法に原因があると考えられますが、そうではなくある時期(約10年前)以降に建てられた家がなっています。ということは、高断熱高気密の基準が変わったことが、関係していると思います。

コラム「夏型結露2①」には雑誌の記事で内部結露した結露水が内壁のボードの裏の防湿シートを伝って床に染み出している家のことを書きました。外壁を一部解体しても異常はなかったらしいですから、上記の家と違い、壁の室内側で結露(夏型結露)したと私は考えています。

省エネ検証②-2

この家は現在の省エネ基準6地域と書かれていますから、東京以西の太平洋に面した地域、山陽、四国、九州北部で、今までそれほど高断熱工事が行われなかった地域、夏の太平洋高気圧の影響を受ける地域です。

私は、上記二つの例からも断熱性能を上げてからこのような内部結露の家が増えていると思います。

次回は、『省エネ基準は検証しなくていいのか③~ベルリンと札幌を比べると』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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