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内装に本物の木材が使われなくなった⑤~私の作る家は

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

前回までは最近の多くの家の内装について書きましたが、今回は私の作っている家についてです。

柱などは桧の無垢材、鴨居、敷居なども同じように桧の無垢材です。洋間も同じです。窓枠も本物の木材です。

下の図は最近の家と私が作る家のサッシ枠の絵です。前回の絵と比べてください。

内装に木材が使われなくなった⑤

同じように下の図は私が作る洋室の室内建具の断面図です。洋室でも柱は見せて壁との境は額縁で納めています。

内装に木材が使われなくなった⑤-2

私の作る家では柱などは本物の木なのでそのまま見せています。建具は建具職人が作っています。
別に私は変わった工事をしているのではなく、大工が加工していた頃から替えていないだけです。昔はどこの家もこのようにして作っていました。

洋室でも柱の一面でも見せている理由は、天然木材なので空気に触れる方が乾きます。乾いていれば柱が傷まない、つまり家が傷まないことになります。

最近の家は①に書いたように和室でも柱は見えません。つまり、壁の中の柱の状況は解体しない限りわからないことになります。

次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった⑥~本物の木で作る理由は傷ついても目立たないから 』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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