内装に本物の木材が使われなくなった⑪~子育てに向いている家
前回の最後に書いた下枠しかない窓の絵は下の図です。
もう10年以上前だと思いますが、ある住宅メーカーの家を見たことがあります。知っている職人がそのメーカーの仕事をしていたのですが、現場が私の加工場の近くだったので、職人の車を置かしてほしいいと頼んできたことがありました。
休憩時間の頃、コーヒーを持ってちょっと見に行きました。内部の仕上げは①に書いたとおりで、天井の廻り縁がない収まりに驚きました(この時に私は初めて見ました)。廻り縁がないためか壁も天井も同じ柄の壁紙でした。
玄関ホールの窓を見ると窓枠が下枠しかありません。色は白色で枠の厚みがないように思えました。近くに行って見ると既製品の木枠のように見えません。そのとき、駐車場を貸した職人が「鈴木さん、それプラスチックだよ。」と言いました。
プラスチックでは、日当たりの良い場所では10数年で劣化し割れてしまいます。
天井と壁も同じ柄の壁紙、窓枠は下枠だけでしかもプラスチック、メーカーは外観にはお金をかけますが、内装にはお金をかけないと思いました。廻縁がないのも、その方がいいのではなく同じ柄の壁紙で済ませ、壁紙の貼り手間を下げているとしか思えないからです。せめて天井と壁の柄は変えたらと思いました。
次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった⑤~私の作る家は 』です。
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