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内装に本物の木材が使われなくなった④~下枠はプラスチック

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

前回の最後に書いた下枠しかない窓の絵は下の図です。

もう10年以上前だと思いますが、ある住宅メーカーの家を見たことがあります。知っている職人がそのメーカーの仕事をしていたのですが、現場が私の加工場の近くだったので、職人の車を置かしてほしいいと頼んできたことがありました。

休憩時間の頃、コーヒーを持ってちょっと見に行きました。内部の仕上げは①に書いたとおりで、天井の廻り縁がない収まりに驚きました(この時に私は初めて見ました)。廻り縁がないためか壁も天井も同じ柄の壁紙でした。

玄関ホールの窓を見ると窓枠が下枠しかありません。色は白色で枠の厚みがないように思えました。近くに行って見ると既製品の木枠のように見えません。そのとき、駐車場を貸した職人が「鈴木さん、それプラスチックだよ。」と言いました。

内装に木材が使われなくなった④

プラスチックでは、日当たりの良い場所では10数年で劣化し割れてしまいます。

天井と壁も同じ柄の壁紙、窓枠は下枠だけでしかもプラスチック、メーカーは外観にはお金をかけますが、内装にはお金をかけないと思いました。廻縁がないのも、その方がいいのではなく同じ柄の壁紙で済ませ、壁紙の貼り手間を下げているとしか思えないからです。せめて天井と壁の柄は変えたらと思いました。

次回は、『内装に本物の木材が使われなくなった⑤~私の作る家は 』です。

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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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