内装に本物の木材が使われなくなった⑨~経験談その2 本物がわかりにくくなった
10年以上に2日ほどの工事をしたことがあります。そのお宅は建築士が設計した家で南面は掃出しサッシで他の面(東西北)は全て同じ大きさの上げ下げ窓でした。2階には南に面していない部屋もあるようでしたが、大きな窓はなく同じ上げ下げ窓でした。
奥さんは「使いにくくてどこがいいのか解らない、私は(手を横に動かしながら)こうやって開ける窓(引き違い窓のこと)が良かった。」と言っていました。片上げ下げ窓は両手でレバーを握り上にスライドしないと開閉できないのです。引き違い窓の用に片手で操作できません。
でも一番驚いたことは階段が折り返しの回り階段で、回る部分に窓が付いていましたのですが、その窓の高さは2階の窓と同じ高さに取り付けられていたことでした。踊り場は2階の床より低いので、当然何かに乗らないと開けられません。階段の途中にある踊り場からは手が届かないのです。
なぜ下げて付けなかったのかと奥様に聞くと、建築士の方が外から見て窓の高さが一カ所だけ低いと外観のデザイン上かっこ悪いといった理由でした。
次回は、『最近の窓について⑧~住宅の窓は用途に合わすべき 』です。
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