WB工法体験記⑲~夏と冬で違う断熱工法
一般の高気密高断熱には第二通気層はありません。⑤に書いた私と同じころ新築した人と話したときに、私の家の床が暖かく冬にスリッパもいらないことを話しましたが、その人はそんなに暖かくないと言っていました。その時に現在の基準を満たしているのなら、なぜ違うのか、同じになるはずではと思ったのです。
それで⑪に書いた断熱材が外気温を伝えにくくすると共に熱を蓄えて、その熱が内装材に伝わるのではと思ったのです。断熱材には蓄えた熱を自分で処理する(常温に戻す)能力はない、能力がない以上、断熱材は蓄えた熱をどこかに伝えるだろうと考えたのです。
高気密高断熱を断熱材の性能を上げれば、より外気の影響を受けにくくなり快適な生活ができるとされていますが、そこに夏は次の日の朝までに冬は次の日の夕刻までに断熱材の温度を元に戻すことができなければ、毎日同じ条件ではなくなると思うのです。
高気密高断熱住宅は断熱材の蓄えた熱処理を考えていないと思います。それに比べWB工法では第二通気層が断熱材の温度処理を兼ねていると思います。
だれか実験してくれないかと思うのですが、高性能な断熱材になればなるほど、高温になり断熱材の蓄えた熱はなかなか下がらなると思われます。例えば、真夏に熱帯夜が続いたとして断熱材の温度は、熱帯夜が始まる前の温度に朝までに戻るのでしょうか?朝までに戻らないと暑い日が続く限り断熱材の温度は下がりにくくなり、室内への影響も続くと考えられます。
次回は、『WB工法体験記⑮~国の評価に対して』です。
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