WB工法体験記⑨~WB工法と高気密高断熱の比較その2
夏の高気密高断熱工法
断熱材が外気の温度を遮断しますが、⑤に書いたように断熱材は徐々に熱くなっていきます。断熱材は閉じ込められていて温度を下げることはできないので、昼間、断熱材の熱はエアコンの効いた温度の低い室内に伝わります。断熱材は外気の温度が断熱材の温度よりも低くならない限り温度は下がりません。日が沈み外気が断熱材より低い温度になると内部だけでなく外部にも放熱します。
夏のWB工法
夏は、各所の通気口が開きます。屋根は太陽で暖められて暖かくなっているため棟のハットヘルス(WBの換気口)から出て行きます。出た分、床下の温度の低い空気が入ってくることになります。温度を感知してバネで調節するため雨などで温度が下がっても換気口が完全閉まることはありません。空気は基礎、床下からどんどん入って屋根にどんどん抜けていきますから温度、湿度ともに上がりにくくなります。空気を通すことで断熱材の温度も奪い室内へ伝わりにくくします。
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