WB工法体験記⑦~高気密の役目
今回から「そもそも何故このような家になるのか」を考えていきます。あくまで私の体験から考えた考察ですので、間違っている内容があるかもしれませんがご了承ください。
実は、先日私とほぼ同じ頃新築した人と話をしました。自宅の冬の室温のことを話すとその人の家はそれほど暖かくなく、暖房は欠かせないそうです。もちろん新しい断熱基準はクリアしているということでした。
コラム「WB工法を採用して10年」にも書いていますが、改めて高気密高断熱との比較です。以下の図はたくさんある高気密高断熱工法の中で最も一般的な充填断熱(柱間に繊維系断熱材を入れる)とWB工法の外壁の断面図です。
外壁の裏に空気層(WBでは第一通気層)があることは同じですが、WB工法では発砲系の断熱材を柱の外壁側につけることで、内壁材と断熱材の間にも空気層(WBでは第二通気層)があります。発砲系の断熱材は繊維系断熱材に比べ断熱性能が良いため、繊維系断熱材よりも厚みを薄くすることができます。この厚みが薄い分だけ、内壁側に空気層ができます。
床も同じです。充填断熱工法では床材の下は断熱材ですがWB工法では床材と断熱材の間にも空気層があります。屋根は天井材の上に入れる場合と屋根に入れる場合がありますが、前者は天井仕上げ材の裏、後者は屋根材の下(垂木の間)に入れるのが充填断熱です。WB工法では屋根の垂木の下から断熱材を張ります。断熱材と天井材の間が第二通気層となります。
上記のように一般の高気密高断熱工法との違いは、第二通気層があることです。
次回は、『WB工法体験記⑥~断熱材の役目』です。
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