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バルコニーのない家②~形が変わってきたバルコニー

鈴木敏広

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テーマ:住宅の変化

バルコニーといえば壁から持ち出す形でした(下図参照)。前回書いたように、なるべく広いバルコニーが付けられていました。

バルコニーない②

前回書いたようにハッキリしませんが、10年ほど前からバルコニーは短くなり洗濯物の干すだけのスぺースとなりました。その後、持ち出した形ではなくなり、二階の一部が部屋でなくバルコニーとなりました。インナーバルコニーと呼ぶそうです(下図参照)。この形の家は、今でもたくさん建てられています。

バルコニーない②-2

ただ、インナーバルコニーは一つ心配になることがあります。バルコニーの下は一階の部屋のため雨漏りすれば大きな被害になることです。本当は少しだけでいいから、バルコニーを外壁面より外に出して排水ドレンを付ければ、雨漏りのリスクは減ります。バルコニーの雨漏りは、排水ドレン廻りか防水材の劣化によることが多いからです。

最後に、広告にインナーバルコニーと書いてありましたが、屋根のような雨がかからないようになっている場合は、バルコニーとは言わずベランダといいます。屋根があるのでベランダの方がいいのではと私は思います。

次回は、『バルコニーのない家③~昔の家はバルコニーがなかった』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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