結露⑮~内部結露を防ぐ方法1
高気密高断熱住宅を勧める理由は省エネです。国は今から8年ほど前の平成25年基準として新しい断熱基準を施行しました。基準の内容はその前年に発表されていますから、大手の住宅会社や規模の大きなビルダーなどは施行日をまたずに新しい基準を満たした住宅を販売しました。つまり、今から10年ほど前から平成25年の断熱基準の家は建てられてきたのです。
国が省エネを進める理由は、住宅で使用するエネルギーを減らすこと、省エネになれば電気代などが減り生活費(エネルギー費用)が減らせるなど良いことばかりの説明がされています。でも内部結露して家が傷み、記事の家のようになれば直す費用が必要になり、省エネで浮いた生活費はなくなってしまいます。なくなるどころかそれ以上の費用がかると思われます。
そう考えると、結露するような高気密高断熱住宅などなぜ作ったのかと疑問に思ってしまいます。コラム「断熱より結露対策」にも書きましたが、私は優先順位が間違っていると思います。まず結露しないこと、結露しないことを優先して断熱工事の内容を決めたほうがいいと思います。
次回は、『夏型結露2⑪~新しい内部結露がどのような影響を与えるのかわからない』です。
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