結露②~昔の日本の家
この記事で、改めて内部結露の恐ろしさを知りました。内部結露は通常は見えません。この記事のように10年ほど経って床にシミができてはじめて気づく、そして、その被害はその外壁に面した壁全体に広がっている。知らないうちに修理しないといけないほどの状態に進んでいることが恐ろしいのです。
断熱材は絞れるほど水分を含み、壁の中の木材は黒くなり一部は菌が発生していました。コラム「住宅の健康⑩~乾かないことが問題」(住宅の健康⑩ 参照)に書きましたが、密閉された空間の木材は乾かないため結露すれば結露水を木材が吸収します。記事の写真も木材は黒く変色していました。
木材は濡れても乾けば問題ありませんが、記事の家は約10年間に渡り乾くことなく結露水を吸収したと考えられます。写真ではよくわかりませんがおそらく構造材は集成材だと思われます。コラム「集成材の疑問⑨~集成材の一片一片は木」(集成材の疑問⑨ 参照)で書きましたが、集成材は木片を接着剤で固めたものですが、木片は本物の木材ですから水分を吸収すれば膨張し、乾燥すれば収縮します。これを繰り返せば接着層か木片に割れ等が起きる可能性があります。割れが進めば強度が下がることになります。
次回は、『夏型結露2⑨~内部結露の恐ろしさ その2』です。
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