結露⑭~これからの住まいは内部結露との戦い
○○アーキ〇○○○○という雑誌に夏型結露の記事がありました。
記事の内容は、築約10年の家で東の1、2階の床に黒いシミが出た(シミは床材が裏側から水を吸収してできている、その部屋の一面の壁に連続している。下の絵参照)。
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雨漏りを疑い散水したが漏水がなかった
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内壁(石膏ボード)をめくったところ内部結露していた
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外壁(サイディング)をめくったが、通気層は確保されていて雨漏りの跡はなかった
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内壁の防湿シートをめくったところ、グラスウール断熱材は絞ると水がでるほど結露していて、断熱材を取りのぞくと木材は変色し、腐朽菌も発生していた。
という記事でした。
記事の家の場所は具体的に書いてありませんでしたが、省エネ基準で6地域と書かれていますから、私が住んでいるところなどを含め東京以西の太平洋に面した地域、四国、九州北部などの広い地域です。
言い方を替えると、温暖な地域のため今までそれほど高気密高断熱な家が建てられていなかった場所で、夏に太平洋高気圧による高温多湿な空気の影響が大きい地域といえます。
私がコラム「高断熱の前に結露対策①」(高断熱の前に結露対策① 参照 )で書いた家は外壁に柱の位置がわかるようになっていました。私の考えでは通気層の換気不足と考えましたが、この記事の家は内壁側に結露してその水が床に漏れたということは、壁の内部側で結露したことになります
次回は、『夏型結露2②~内部結露した理由』です。
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