結露⑱~WB工法は一つの答え
コラム「夏型結露⑯参照」に書きましたが、2009年の建築雑誌に逆転結露(夏型結露)が起きるか起きないかの記事を取り上げましたが、A氏は夏型結露が起きないと思っているようです。本には夏型結露については何も書いてなかったからです。
通気層は絶えず外気が下から上に抜けるようになっています。⑧の最後に書いたように入る量に比べ出る量が少なければ空気は出にくくなります。
下の図のように、どこの家にも窓があります。下から入った空気は窓にぶつかると横に移動して(窓を迂回して)上にあがります。迂回する分、窓の下で空気は滞りスムーズに出ないことになります。
水蒸気は透湿防水シートを通ることができますから、窓の下で上に抜けるのを待っているとは考えられません。
高気密高断熱にすればするほど温度差は大きくなり、日本の夏の暖かい高湿な空気が冷房で冷えた内壁のほうへ移動すると考える方が自然だと私は思います。
また、高気密高断熱住宅にして床下、壁の中、天井裏を密閉してしまうと、何かの原因で入った水分は出るところがないことになります。家は何十年と使用するものです。もしも入ったら排出できるようにしていないとだめだと私は思います。
次回は、『住宅の健康⑩~乾かないことが問題 』です。
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