最近の家の作り方2⑧~床の剛性について
今回から最近の家の建て方について書いていきますが、今回は基礎工事の後、コラム②の順番の3の工事です。(今回のコラムはコラム合板の使われ方⑦(コラム ;合板の使われ方⑦ 参照)と内容はほぼ同じです。)
最近は基礎工事の後1階の床に合板を捨て張り(捨て張りは仕上げの床材の下に張る合板のことです)してから1階の壁、2階、屋根工事へと勧める業者が多くなっています。
順に説明すると、基礎工事終了後に1階の床下の設備の配管工事をし、1階の床を組みます。床を組んだあと下の図のように合板を平らに張ります。この状態で雨が降れば、張られた合板の上に水が溜まり、雨は床下にも入っていきます。
実際に私は1階の床ができた状態で雨が降った家を見たことがあります。梅雨の季節で何日か雨が降り続きました。シートも張っていませんでしたから、合板は水をたっぷり吸い、雨は床下にも落ちていったと思われます。雨が上がったらそのまま上部を建てていましたから、合板に含まれた水が乾燥することなく施工は進んでいきました。
合板が濡れると強度が下がる可能性があること、また、合板に含まれた水が施工中に完全に乾かなければ最悪の場合人が住むようになってからカビ発生の原因になります。
最近は、床を張ったあとブルーシートで全体を囲って濡れないようにしていますが、それだけで雨が床下には少しも入らないとは思えません。ブルーシートでは雨は防げてもシートの中から床材や基礎に湿気が入らないようにすることは不可能です。
次回は、『最近の家の建て方(順番)について⑤~コンクリートは乾くのか』です。
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