合板の使われ方⑥~経験談その1 沈む畳
壁の耐力面材は外壁の裏、床に張る合板は床材の下、屋根の野地板に使う合板は瓦などの屋根材の下で仕上げ材の下地として使われています。下地材としてだけでなく⑨と⑩に書いたように家の強度を上げることも兼ねています。
また、合板はビスや釘の保持力が強いため、合板を張ればなんでも取り付けることができます。合板を使えば何とかなる、これも合板が使われる理由の一つです。
合板は普段は見えない場所に使用しているため、その状態を確かめることほぼ不可能です。仕上げ材をめくらないと分かりません。気づかないうちに傷んでいて地震などで大きな被害になるかもしれません。
コラム「夏型結露」に書いたような合板を使用した一般的な高気密高断熱住宅では時間の差はあっても、水蒸気で傷んでいくと思われます。⑩に書いた耐震等級を満たした家に合板を使っていて傷んでいれば、等級の意味はなくなってしまいます。合板を下地に使い、かつ、強度を期待するのは長い目で見ればリスクが大きいと思われます。
10年、20年、30年経っても住宅性能が落ちないように作らないといけないのです。
次回は、『合板の使われ方⑬~老化しない耐力壁(コラム「家の老化」より)』です。
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