材種は何でもいいのか⑨~基礎パッキンのギモン その2
前回に続き床下の話です。
最近は、基礎工事の後、1階の床に合板を捨て張りしてから1階の壁、2階、屋根工事へと進める業者が多くなっています。私は屋根ができていないのに床工事をすることに問題があると思っています。
2,3年前に1階の床だけができた状態で数日間、雨が降った家を見たことがあります。シートも張っていませんでしたから、合板は水浸しでした。雨が上がったらそのまま上部を建てていましたから、合板に含まれた水分は完全に乾燥することなく工事は進み完成したと思います。
完全乾燥していなければ剥離し合板の強度が下がる可能性があること、また、合板に含まれた水が施工中に乾かなければカビなどの原因になります。
最近は、上記のような床を張ったときにブルーシートで囲い、雨が掛からないようにしている家が多いようですが、それでも雨の多い日本で床工事を先行することはリスクが大きいと思います。
次回は、『合板の使われ方⑧~野地板を合板にするリスク』です。
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