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合板の使われ方⑥~経験談その1  沈む畳

鈴木敏広

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テーマ:材料について

数年前に市の無料耐震診断で調査に行った家のことです。和室の畳が踏むと沈みました。築30年のため床下の湿気を畳下の合板が吸収し傷んだためです。

築30年以上前に建てられた家なので、床下は土のまま、現代の住宅のように防湿コンクリートを打っていません。床下の土から蒸発する水蒸気を床下の合板が吸収してしまい傷んだわけです。

合板の使われ方⑥

この家では洋間の床も化粧合板(合板フローリング)でした。同じように洋間の床も歩くと沈みました。和室と同じ理由で傷んだのです。

以前は、畳下には杉の板(私のところでは杉でしたが地方によっては他の材種かもしれません)を張っていました。無垢材のため床下の湿度が上がって水蒸気を吸収しても、乾燥すれば元通り、畳が傷むことはあっても杉板はそのまま使えました。合板のように接着層はないからです。無垢材が水に強いことの証明です。

次回は、『合板の使われ方⑦~経験談その2 最近の床工事』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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