Mybestpro Members

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

住宅の収納について家⑦~大きな収納は間取りに注意

鈴木敏広

鈴木敏広

テーマ:住宅の収納

今回は①に書いた問題についてです。広告を見ていて4軒ともウオークインクローゼットがLDKの上にありました。

熊本地震の時に、耐震等級2の家が倒壊しましたが、その一つの理由に直下率の低さがあります。ウオークインクローゼットに限らず普通は収納の戸(開口部)は一カ所、三方は壁で囲まれています(⑤のシューズクロークは珍しい)。広告のウオークインクローゼットも同じ、三方は壁です。

広告の家は全て大きなLDKの上に壁で囲まれたウオークインクローゼットが載っています。下(LDK)に壁はありません。2階の壁の下に壁がありませんから直下率は低くなります。それに加えクローゼットには物を収納しますから他の部屋よりも重いと考えられます。

そんなことはたいしたことではないと考える方もいると思いますが、熊本地震で倒れた耐震等級2の家はそういった上下のつながりを考えていないことが招いたと思っています。

ウオークインクローゼットのように物を入れることで面積当たりの重さが大きい部屋を2階に設けるには、直下率を考えて1階の間取りとの関係を考える必要があると思います

収納について⑦

次回は、『住宅の収納について家⑧~収納の奥行き』です。


---------1955年以来の信頼と実績--------------
      まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
---------------------------------------------------------

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

鈴木敏広プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼