住宅の収納について家①~お客さんとの会話から
今回は①に書いた問題についてです。広告を見ていて4軒ともウオークインクローゼットがLDKの上にありました。
熊本地震の時に、耐震等級2の家が倒壊しましたが、その一つの理由に直下率の低さがあります。ウオークインクローゼットに限らず普通は収納の戸(開口部)は一カ所、三方は壁で囲まれています(⑤のシューズクロークは珍しい)。広告のウオークインクローゼットも同じ、三方は壁です。
広告の家は全て大きなLDKの上に壁で囲まれたウオークインクローゼットが載っています。下(LDK)に壁はありません。2階の壁の下に壁がありませんから直下率は低くなります。それに加えクローゼットには物を収納しますから他の部屋よりも重いと考えられます。
そんなことはたいしたことではないと考える方もいると思いますが、熊本地震で倒れた耐震等級2の家はそういった上下のつながりを考えていないことが招いたと思っています。
ウオークインクローゼットのように物を入れることで面積当たりの重さが大きい部屋を2階に設けるには、直下率を考えて1階の間取りとの関係を考える必要があると思います
次回は、『住宅の収納について家⑧~収納の奥行き』です。
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