材種は何でもいいのか⑤~東京の材木屋さんの実験
木造住宅が生物材料である木を使っているため、シロアリ、腐朽菌やカビなどの影響を受けやすいことは仕方ありません。木材の構造材としての寿命を考えれば耐久性に優れた材料を使用するのは当たり前だと思います。材種にこだわらない理由の一つは、国の補助制度にもあるのではと思っています。
現在、長期優良住宅制度という物があります。国の決められた性能は耐震性、劣化対策、省エネ、居住環境、維持管理更新の容易などがあります。この中で材料に関することは劣化対策なりますがその中身を読んでも樹種のことは書いてありません。
防腐処理さえすればほとんどの材種はOKです。防腐処理は薬剤処理だと考えられますが、長期間の寿命がある薬剤は環境に悪いため使用できません。例えば、防蟻剤は5年です。5年したらまた塗らないといけません。
塗れば大丈夫かと思われるかもしれませんが、完成から床下に潜っても薬剤処理できる範囲には限度があります。仕上げ材があるため新築時と同じように工事することは不可能です。
完璧に薬剤処理できないのなら、傷みにくい材種を選ぶことの方が薬剤処理よりも間違いないと思います。
次回は、『材種は何でもいいのか⑫~土台は一番下の材料』です。
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