最近の家の作り方2③~耐力壁と間仕切り壁の違い
住宅の履歴書を作るように国が勧めています。住宅の履歴書とは新築時の住宅の設計施工の情報から、維持管理(例えば新築してから10年後に外壁の塗装をしたなどの情報)、権利及び資産に関する情報を履歴書に蓄積していくことです。
住宅の履歴書があれば新築されてから、何年後にどこを直したのかがわかるため、所有者が自分の家の状況が分かるだけでなく、例えば所有者が亡くなって中古住宅とし販売する時に買主は家の状態を把握しやすくなるということも考えられているようです。
この住宅の履歴書は住宅の所有者が保管することになっていますが、これもクローズド工法の住宅の場合はおかしいと私は思っています。オープン工法の住宅なら建てた業者とは違う業者がリフォームすることがありますから、所有者が保管するのはわかります。
しかし、クローズド工法で建てた住宅は他の業者はリフォーム出来ません。その業者がなくなれば直せないのですから、所有者が持っている必要はありません。仮に所有者が変わっても、相談する業者は一つしかありませんから、(所有者がどんなリフォームをしたのか記録しておきたいのなら別ですが)クローズド工法の住宅履歴書は建てた業者が保管していればいいと思います。
次回は、『オープン工法とクローズド工法⑩~60年保証の不思議 』です。
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