樋について⑦~接着
今回は③の角樋がサイフォン作用を利用しているため、今までの樋よりも雨水を一気に流せることについて出来すぎでは…と思ったことについてです。
建築でサイフォンと聞くと洋式トイレが思い浮かびます。洋式トイレのサイフォン式とは、下の図のように通常のトイレより水を貯め出口は細くなっています。レバーをひねると水が流れ込みサイフォンの作用で一気に汚物と共に排水管に流れます。つまり、必ず一定量の水が必ず溜まるように設計され、レバーをひねり水が流れ込むことでサイフォンの原理を利用して流しています。
ところが、雨樋の水は自然現象で溜まりますから、③で書いたような樋に水が溜まる状態は偶然出来ることになります。出来すぎと思った理由は、実際にサイフォン現象が起きる条件がそろうのかという疑問です。
②の図に書いたように、樋は部材が多く同じ配管にはなりません。雨樋にサイフォン現象が起きやすい場合と起きにくい場合があるのではいでしょうか?
次回は、『樋について⑪~軒樋のごみ』です。
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