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木造住宅の寿命について⑥~アメリカの住宅事情

鈴木敏広

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テーマ:住宅の寿命

以前、欧米の住宅業界のことについて書いた本を読んだことがあります。ずいぶん前に読んだ本なので、内容についてあやふやのこともありますが、中でもアメリカの住宅業界について書かれていたことが印象に残っています。 

アメリカでは、家を建てるときに図面集を買ってきて設計を決め、図面が決まったら、次は施工業者を選んで家を建てます。図面集の家は、一定の規格に沿って既製品で作る設計になっているため、その材料のほとんどホームセンターで売っています。
ですから、素人もプロもホームセンターに行って材料を買って作ることができます。見たことはありませんがアメリカのホームセンターに行けば、家が建つ材料が揃うと言われるのはこういう理由です。

映画などでアメリカの家で、ガレージの中に道具がたくさんあるのは、ホームセンターで材料がそろうため簡単に日曜大工ができるからです。

アメリカでは今でもメートルでなくインチで家を作っていますが、変えない理由は上記に書いたような理由があるからと思われます。大本の長さの基準を変えてしまえば、インチと、メートルの二つの種類の材料がいることになり、そのために費用がとんでもなくかかります。

木造住宅の寿命⑥

次回は、『木造住宅の寿命について⑦~アメリカの中古住宅市場』です。


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鈴木敏広(一級建築士)

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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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