瑕疵保険(かしほけん)はどうなった？④～見ザル、聞かザル、言わザルの現場

2017年5月19日

テーマ：新聞、雑誌等の記事から

コラムカテゴリ：住宅・建物

①に書いたA邸の記事を読めば、A邸の欠陥は相当ひどいことになりますが、家の工事は、数日でできるものではありません。何ヶ月もかかるものです。当然、基礎がなかったり、ずれていたり、ホールダウン金物がないことなど構造上問題があることを現場監督はもちろん、たくさんの人が見ているはずです。

気づいても言わないし直そうとしない。トイレの水がちゃんと排水されていないことも、引き渡す前に一度も試験していないか、ちゃんと流れていないことを知っていても言わなかったことになります。

記事では、X氏など監督の責任のようになっていますが、現場で働いている人たちにA氏の家を建てている、ちゃんと作らないといけないという気持ちがないと思われます。

働いている人全てに、自分の仕事だけ、これだけをやればいい、他の事は知らないという雰囲気で現場が進んでいるのではないでしょうか。そのような雰囲気の中で工事している限り、欠陥工事はなくならないと思います。

家は、作ることが一番大事なのです。設計して契約してお金の支払いが決まれば終わりではありません。残るのは建てた家だけです。何より現場を大事にしないといけないのです。

次回は、桂離宮を訪ねて①～写真OK　　です。

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