熊本地震で分かったこと⑭~通し柱不要論
「等級3は被害なし」という記事がありました。等級3とは、2000年に作られた品確法という法律に出てきます。本当の名前は「住宅品質確保の促進等に関する法律」という長い名前で、その中に「住宅性能表示制度」という法律があります。この性能表示制度は、住宅の性能を9項目(その後追加項目があり現在は10項目です)に分けて評価するというもので、簡単に説明すると家の通知票のようなものです。
その項目の中に、耐震等級という項目があります。等級は1から3までの三段階で、1が建築基準法と同じ、2が建築基準法の1.25倍、3が建築基準法の1.5倍と決められています。
つまり、等級3とは基準法の1.5倍の量の耐力壁を入れた建物ということです。
今回の熊本地震で等級3に大きな被害はなかったらしいですから、耐力壁が多ければ2日の間に震度7の地震が2度来ても倒壊しない、被害が少ないと証明されたことになります。今まで国の方針として、耐力壁の数を増やしてきたことに、間違いはないということです。
耐震等級を3にすることは新築ならそれほど難しいことではないと思っています。
次回は、熊本地震で分かったこと⑥~面材を使えば等級2は基準法とほぼ同じ です。
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