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熊本地震で起きたこと、分かったこと⑧~地震地域係数は0.9

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テーマ:地震

今回の地震では、地震地域係数のことも記事になりました。
地震地域係数とは1952年に定められた係数で、地震が発生しやすい地域を1.0として、地震が発生しにくいと思われる地域を0.9~0.7の範囲で区分し、設計用地震力を減らしてもよいと決められたことです。

建物にかかる設計用地震力は下のように決められています。
     設計用地震力=標準地震力×地震地域係数
上記の標準地震力とは、震度6強~震度7程度の力となっています。

つまり、地震地域係数が0.9の場所では、地震力を1割減らしていいことになります。私の住んでいる太平洋側はほとんど1.0ですが、九州は0.9と0.8の地域が多く、2004年の中越地震の起きた地域は0.9、2005年に震度6を記録した福岡県も0.8になっています。

熊本地震で被害の多かった益城町周辺は0.9でした。このように、近年、大きな地震が起きている場所の地震地域係数がなぜか低いのはどうしてでしょうか?そもそも、地震地域係数を1.0より低い値にした理由はとはどんな理由でしょうか?

熊本地震で起きたこと⑧

次回は、熊本地震で起きたこと、分かったこと⑨~地震地域係数の歴史 です。

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鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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