熊本地震で起きたこと、分かったこと④~「新耐震」でも壊れた
今回の地震では、地震地域係数のことも記事になりました。
地震地域係数とは1952年に定められた係数で、地震が発生しやすい地域を1.0として、地震が発生しにくいと思われる地域を0.9~0.7の範囲で区分し、設計用地震力を減らしてもよいと決められたことです。
建物にかかる設計用地震力は下のように決められています。
設計用地震力=標準地震力×地震地域係数
上記の標準地震力とは、震度6強~震度7程度の力となっています。
つまり、地震地域係数が0.9の場所では、地震力を1割減らしていいことになります。私の住んでいる太平洋側はほとんど1.0ですが、九州は0.9と0.8の地域が多く、2004年の中越地震の起きた地域は0.9、2005年に震度6を記録した福岡県も0.8になっています。
熊本地震で被害の多かった益城町周辺は0.9でした。このように、近年、大きな地震が起きている場所の地震地域係数がなぜか低いのはどうしてでしょうか?そもそも、地震地域係数を1.0より低い値にした理由はとはどんな理由でしょうか?
次回は、熊本地震で起きたこと、分かったこと⑨~地震地域係数の歴史 です。
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