熊本地震で分かったこと⑩~築10年以内で倒壊した原因は直下率が低い
「新耐震」でも倒れたという記事がありました。実は、地震が起きて間もない頃は、新聞などでは「新耐震」と2000年に改正された言わば「新新耐震」をハッキリ分けてないため混同しているように思われました。でも、それは2000年に改正された基準に、新しい名前がないため仕方ないのかもしれません。
耐震基準は何度も改正されていますが、約35年前の1981年に改正された耐震基準を「新耐震」、1995年の阪神の地震の後2000年に改正された基準を「2000年基準」と建築業界では呼んでいます。
2000年基準には、「新耐震」のような名前がありません。「新耐震2」とか「新新耐震」とか名前を付ければいいのですが、ないため混乱しているのです。建築関係者は、いつ改正されたかを知っていますから分かりますが、ハッキリしないと他の関係者、たとえば報道関係でこれからも混乱した報道がされると思います。
1981年の改正は、それまでの基準に比べ地震に抵抗する耐力壁の量が4割~5割程増えました。それまでよりたくさんの耐力壁を作らないといけなくなったのです。2000年と1981年の基準は耐力壁の量は同じです。では、1981年と2000年基準はどこがどう違うのでしょうか?
次回は、熊本地震で起きたこと、分かったこと⑤~2000年基準とは です。
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