熊本地震で分かったこと⑩~築10年以内で倒壊した原因は直下率が低い
この地震で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。また、被災された方々に対しまして心よりお見舞い申し上げますと共に少しで早く復興を祈っています。
平成28年4月14日に熊本地方で地震がありました。以下に、16日までの震度6、7弱以上の日時、マグニチュード、震度、観測地点を記します。
4月14日21時26分 マグニチュード6.5 震度7 熊本県益城町で観測
4月14日22時7分 マグニチュード5.8 震度6弱 熊本県益城町で観測
4月15日 0時3分 マグニチュード6.4 震度6強 熊本県宇城市で観測
4月16日 1時25分 マグニチュード7.3 震度7 熊本県益城町、西原村で観測
4月16日 1時45分 マグニチュード5.9 震度6弱 熊本県菊陽町、合志市、東区で観測
4月16日 3時55分 マグニチュード5.8 震度6強 熊本県産山村で観測
4月16日 9時48分 マグニチュード5.4 震度6弱 熊本県菊池市で観測
益城町では4月14日午後9時から4月16日の午前9時までの2日間に満たない間に、震度7が2回、震度6弱が1回起きました。このように一つの地域での連続大地震は、記録されたことがなく地震に関係する人達には、頭を叩かれたような衝撃だったのです。
「このような」と言っているのは気象と建築に関わっている人が主なのかもしれませんが、内陸型の地震でマグニチュード6強以上の地震が連続で起きることは、明治18年(1885年)に気象庁が地震の計測を開始してから初めてだったのです。気象関係者が、4月14日の地震を前震、4月16日の地震を本震と言い換えた理由はここにあるのです。
今まで計測されていないことでしたから、建築もこのような連続大地震は考えられていません。つまり、震度7の地震が連続で起きた場合、現在の基準を守っていても倒壊するかもしれないということなのです。
次回は、熊本地震で起きたこと、分かったこと②~今の建築の基準では… です。
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