リフォームの見積り⑨~2つの図面
3業者の差はどうして生まれたのでしょうか?
B業者は本当に必要な場所だけを直す、床下のことは工事を始めてから傷んでいたら取り替えるようにしていたのかもしれません。しかし、それでは工事はその度にストップするかもしれません。工事期間が延びるのです。A業者は、大きなリフォーム会社で、営業、設計、工事などたくさん人がいるのですが、下水桝には考えが及ばない。大きい会社にたくさんの人がいてもその人たち全員が関わることはなく、その工事の担当者は大きな会社でも関わるのは2、3人だけしかいないためだと思います。
どちらも見えることにしか考えが及んでいない、築40経ったら普段、見えない部分ところがどうなっている想像しない。新築工事をしたことがあるから、基礎や構造のことが想像できます。工事前にここに柱がある、梁が通っていると想像する、ユニットバス、トイレ、洗面台、キッチンを新しくしても、その設備を生かす給水、排水が古いままではせっかくの新品の設備が壊れてしまうのではと考えられるかにかかっています。
見たことがないことは誰でも分からないから説明できません。
私は何度もコンクリート桝の底が割れていたり、配管がずれていることを見たことがあります。見た経験があるから、築40年一度も修理していない⇒家の中に下水配管が通っている⇒新品の設備を使い出したら…と連想しただけなのです。むしろ他の業者が全く考えていないことの方が意外でした。
コラム「リフォームの方が難しい( リフォームの方が難しい参照)」に書いたように、リフォーム工事は新築工事よりも難しいため見積りを作ることも難しいのです。
次回は、リフォームの見積り⑧~始まったらやめられない です。
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