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坪価について⑬~坪単価では比較できない

鈴木敏広

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テーマ:見積り

消費者(施主)側から考えたら、坪単価に面積を掛けたら総工事費がわかるのが一番だと思います。その業者でなければ計算方法がわからない、説明をよく見ないと坪単価に含まれる工事がわからないのなら、表示しない方がいいのです。

最近の家は、作り方が違い、使う材料も異なるため、工法や使用材料、設備の大きさグレードなどが事細かに明らかにされ、どこまで含むのか明確にしないと坪単価で表示しても意味がないのです。

たとえば、断熱材を例にとってみると、少し前までは断熱材と言えばグラスウール、ロックウールの繊維系断熱材だけでした。しかし今は発砲系のボード状断熱材、セルロースファイバーのように新聞紙を再利用した物から、ウレタン発砲系のように吹き付けて工事する断熱材もあります。繊維系断熱材もロックウールやグラスウール以外の物もあり、材質によって性能も施工方法も違うため、断熱材工事だけ見ても全く違う価格になります。

坪単価は、工事費が分ることと他の会社に比べどれぐらいの差になるのかを知るためにあると思いますが、断熱材のように完成したら見えない部分にお金を掛けているかは坪単価だけ見てもわからないのです。
設計、施工によって外見は同じでも中身は違う住宅が出来る現代では、坪単価を表示しても別の業者との比較には使えないのです。

坪単価13

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鈴木敏広
専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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