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坪価について⑪~メートルモジュールを使う2

鈴木敏広

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テーマ:見積り

メートルモジュールを使い坪単価で価格を表示すると、業者にとって得になることは以下の通りです。

1.モジュールをメートルにしているため、全ての部屋(トイレ、廊下、浴室、収納なども)が1.2倍になります。1.2倍にならなくてもいい部屋でも1.2倍になり、その分工事費は増えることになります。

2.⑤に書いたように、設備の付く部屋(トイレ、洗面、台所、浴室など)の坪単価は普通の部屋より高いのですが、メートルモジュールで作ったからといって、必ず設備の値段は1.2倍になりません。例えば、メートルモジュールだとトイレの便器の値段が1.2倍になるわけではないということです。

3.部屋は、1.2倍になったからといって、費用の掛かる窓、入口などの開口部の面積が1.2倍になるわけではありません。2割ほど増えるだけでは開口部は変わらないことがほとんどです。

4.床と天井の工事は、確かに1.2倍になりますが、壁は1.2倍になるとは限りません。むしろ、2割も増えない場合がほとんどです。


1~4に書いたようにメートルモジュールにすれば床面積は2割が確実に増えますが、実際の工事費は2割増えるとは限らない、むしろ増えないと考えられます。

また、同じ面積なら、尺モジュールの方がたくさんの部屋が出来ます。部屋数を増やしたいが費用をかけたくないのなら、メートルモジュールより尺モジュールの方が得です(下図参照)。

坪単価11

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専門家

鈴木敏広(一級建築士)

まちの大工さん 鈴木工務店

木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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